
スポーツをするとき、スポーツドリンクを飲まれる方は多いでしょう。
では、どのタイミングで、どのようなスポーツ飲料をチョイスするのが効果的なのでしょうか?
スポーツ飲料には大きく分けて、2種類に分類されます。
それは、【アイソトニック】と【ハイポトニック】です。
これらの違いと、使い分けについて解説しましょう。
【違い】
-
アイソトニックとは?
「成分が体液に近い飲料水」
血液や体液と同じ浸透圧のもので、体に良い水分補給を考えたドリンク。
※代表的な商品:アクエリアス、ポカリスエットなど -
ハイポトニックとは?
「体液より低い浸透圧の飲料水」
少量ずつでもすばやく吸収されるのが特徴のドリンク。
※代表的な商品:アミノバイタルウォーター 、ヴァームウォーターなど
【特徴】
-
アイソトニック系のスポーツドリンク
糖質が約6%含まれています。(一般には8%)
激しい運動の直前や最中に飲むと、急に血糖値が上がりインスリンが過剰に分泌され、逆に低血糖になることがあります(インスリンショック)。 -
ハイポトニック系のスポーツドリンク
糖質が約2.5%含まれています。
アイソトニック飲料を薄めて使ってもよいです。
【見分け方】
スポーツドリンクでアイソトニックとハイポトニックを見分ける一番のポイントは、単純に糖質のパーセントです。
糖質が全体の8%、もしくは2.5%以上あるものはアイソトニック系となり、2.5%以下に抑えられているのがハイポトニック系になります。
【飲み方】
-
アイソトニック系のスポーツドリンク
・練習や試合中は飲まない。
・試合や練習で多量の汗をかいた直後に飲むのが最適。
・運動の1時間前くらいに飲むと疲労回復の効果があるとされています。 -
ハイポトニック系のスポーツドリンク
・練習や試合中の水分補給に最適です。
-
その他のスポーツドリンクについて・・・
・エネルギー系・・・運動後30分ぐらいまでに摂取するようにします。
・アミノ酸飲料・・・運動前30分に飲むと、疲労物質を抑え、持久力がアップする。運動直後に飲むと筋肉の修復や筋肉痛に効果的です。
【飲み分け】
運動前にはエネルギーを発生しなければいけないので、糖質の濃いアイソトニックが良いです。
体液と同じ浸透圧なので、グリコーゲンなど糖の吸収が早いです。
運動している最中、つまり汗が出ている状態のときは、ハイポトニック系のスポーツドリンクが最適。
風邪をひいたとき、熱が出て汗が出たときは、ハイポトニック系を飲んでください。
汗が出るときは、血液の中の濃度が高まっているので、ハイポトニックのほうが良いです。
結論、
アイソトニックは運動前、
ハイポトニックは運動中&運動後
なのです。